【Close UP!】HIROYASU祭り2018レポート

2018年12月9日、晴れ。冷たい風が渡る東京湾。その中にあって、ヴァンテアン号はいちばん温かな空間だった。
東京ヤクルトスワローズ、そして横浜DeNAベイスターズで活躍し、今シーズン惜しまれつつ現役を引退した田中浩康さんとの東京湾ランチクルーズ、その名も「田中浩康完全プロデュース!HIROYASU祭り2018」が開催されました。
司会進行は元ニッポン放送アナウンサー・新保友映さん。現役時代から浩康さんを取材されていたこともあり、イベントのスムーズな進行にひと役買ってくださいました。
本日の主役・田中浩康さんの登場!そして出港!
まずは集まってくださったファンの皆さんにお礼を告げつつ、乾杯! ステージから距離の近い「エキサイティングシート」には、浩康さんが乾杯してまわります。早くもこの時点で涙ぐむ方の姿も。
ちなみにクルーズ参加者のファンの割合は、スワローズとベイスターズで7:3くらい。スワローズの「TANAKA 7」と、ベイスターズの「TANAKA 67」のユニフォームを着たファンの皆さんでいっぱい。
浩康さんにやってほしいことをリクエスト!
まず最初のコーナーは、事前にSNSにてファンの皆さんから募集した「浩康さんにこれをやってほしい!こんなお話を聞きたい!」という意見をぶつけてみました。ピックアップしたのはこちら。
この中から、浩康さんにお話しいただいたエピソードをいくつか。
ファンフェスタの胴上げについて
「引退の挨拶のために横須賀へ出向いたら、DeNAの幹部の方によってブルゾンちえみの衣装が用意されていて…着ないわけにはいきませんでした」
自主トレの話
「乗馬はあんまり効果はなかったかも…。スポーツ紙の記者さんに勧められて、表参道のバレエ教室にも参加しました」→ここで浩康さんは華麗なターンを披露。心やさしいファンの皆さんは拍手。
「映画『メジャーリーグ3』に、元バレエダンサーの野球選手が登場するシーンがあったので、何かしらの効果があるかもしれないと取り入れてみました」
ベイスターズに移籍して衝撃的だったこと
「ベンチ裏に卓球台がありました。筒香嘉智選手が率先してやっていたし、試合前に卓球をやることで動体視力が鍛えられてホームランを打つことができた選手もいました」
得意料理について
「スムージーです!1週間だけ料理にハマりましたが、片づけがちょっと苦手で…。自分でスーパーへ買い物にも行きますよ」
その他に、誕生日が近かった参加者の方に浩康さんが「◯◯さん、お誕生日おめでとう!」とお祝いする場面も。これはファンにはたまらないですよね。また、スワローズのベビー服を着た1歳のお子さんを見つけると、浩康さんがだっこ。「こういうのがいい!イベントやってよかった!」と浩康は大喜び。ご両親も「一生の思い出になりました!」と感激。船内は温かい空気に包まれた瞬間でした。
浩康さんからファンへ質問
今度は浩康さんからファンの皆さんに逆質問をするコーナー。
「僕と他の選手を掛け持ちで応援していた方、僕以外に誰のファンですか?」という質問では、回答された方の挙げた選手について浩康さんがコメントしてくださいました。
青木宣親選手(スワローズ)
「メジャーから帰ってこられて、スワローズの雰囲気を変えましたよね。若い頃はチームを鼓舞するタイプではなかったですけど、アメリカでの経験が活きてるのではないしょうか」
柴田竜拓選手(ベイスターズ)
「サヨナラゲームの時、打った選手のところへ真っ先に駆けつけるんですよ。チームを想うマインドを持ってる選手だと感じましたね」
「ベイスターズでは、積極的に若い選手とコミュニケーションを取るようにしました。音楽やファッションの話から入ったり」
つば九郎(スワローズ)
「よく一緒に飲みに行きましたね。焼き鳥が大好きなんです」
ここで浩康さんは赤ワインをご注文。グラスをかざしてワインの色合いや薫りを楽しむ場面も 。「料理、おいしいですか?」と参加者へ気遣いも見せつつ、「僕は食べられないんでね!雰囲気とワインで楽しみます!」とトークも軽快に。
クイズバトルスタジアム
続いて、浩康さんからご用意いただいた豪華プレゼント争奪のクイズ大会!開幕戦の刻印入り公式球や、実際に使用していたパーカーなど、非常に貴重なグッズの数々にサインを入れて提供していただきました。
「浩康さんがゴールデングラブを受賞した年は?」
「浩康さんは結婚したことある?」
「浩康さんのプロ初出場は誰の代走だった?」
と、徐々に難易度の上がるクイズに正解し、最後はじゃんけんで勝ち抜いた幸運な皆さんが商品をゲットされました。皆さん、おめでとうございます!
#田中浩康への手紙
事前にTwitterのハッシュタグにてファンの皆さんから寄せられた、愛情のこもったメッセージの数々を披露するコーナー。胸の熱くなるような言葉ひとつひとつに、浩康さんの瞳にも光るものが。
浩康さんは「ファンレターをいただくことも多かったんですが、すべて読んでます。とても感謝しています」と、かみしめるようにつぶやいていました。
サイン&撮影会
エキサイティングシート参加者を対象にサイン&撮影会を実施。ユニフォームや色紙などにサインを入れながら、ひとりひとり丁寧に対応する浩康さん。
エンディング
すべてのコーナーを終えて、いよいよエンディングの挨拶に。浩康さんが、熱い想いを伝えます。
「14年間のプロ野球生活を、ファンの皆さんと分かち合えて本当に幸せでした。こうしてたくさんの方々とじかに触れ合える時間は、とても楽しかったです」
「今後は、プロアマ交流が可能な学生野球資格を取得するため、研修の受講と勉強をしていきます」
「ユニフォームは、また着たいです」
「今日が新しい船出です」
着岸後、浩康さんは参加者全員とのハイタッチでお見送り。最後まで愛情たっぷりのふれあいが続きました。
浩康さんの人柄とファンの方々の温かさによって、すばらしい時間を共有することができたのではないでしょうか。ご参加いただいた皆さん、そして田中浩康さん、本当にありがとうございました!これからの活躍をずっと見守っていきたいと感じた一日でした。輝け、浩康!
(文・やまだしょてん/写真・とじまるみ)